2016年1月15日金曜日

「生誕祭前夜」(ゴーゴリ)

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「生誕祭前夜」
Ночь перед Рождеством
(『ディカニカ近郊夜話』)
原作:N・ゴーゴリ
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ロシアではクリスマスを1月7日にお祝いして、14日で冬休みが終わります。
日本では12月にクリスマスが終わると、すぐにお正月の準備をして、片づけて、早々に新年が終わる、このあわただしさに比べると、年が明けてもクリスマスツリーを置いたまま、町のイルミネーションが消えないロシアのクリスマスも良いものです。

やや季節はずれの感じもしますが、クリスマスといえば、ロシアにはこんな物語があります。

「生誕祭前夜」 
Ночь перед Рождеством

原作はニコライ・ゴーゴリ。ゴーゴリはウクライナ生まれの作家で、故郷を舞台に『ディカーニカ近郊夜話』という連作短編集を書きました。「生誕祭前夜」はその短編の中の一つです。

ウクライナの小さな村。生誕祭間近の夜は、雪が積もっています。そこで悪魔が月を盗んでしまい、月光に照らされていた村は暗くなってしまいます。

これが物語の始まりです。続きはうまく書けませんが、魔女が出てきたり、髭を生やしたコサックが出てきたり、悪魔に乗って空を飛んでペテルブルグまで行ったりしたり、結婚したりします。幻想的で、愉快で、わくわくする面白い話です。

モスクワには人形劇場があるのですが、ここでもクリスマスシーズンのレパートリーに「生誕祭前夜」が入っています。今のロシアの子供たちにも好まれている小説です。

繰り返すように、物語の舞台はコサックが住むウクライナの村です。この国は、動乱が原因でにわかに世界中の関心を集めています。ではどんな文化を持った人たちなのかを知るという意味でも、このゴーゴリの物語は興味深いといえます。

コサックは、「チューブ(房毛)」という独特の髪型をしています。
コサックダンスです。


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You Tubeの公式ページにアニメがあります。
https://www.youtube.com/watch?v=WfjXEesZ0NA


(文:市川透夫)

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